◆自由人T氏のありえない決断

2015年6月29日

その時、社内に衢撃が走った!

「そんなバカな!何かの間違いだ!」。

誰もが耳を疑った。
あろうことか、宅地開発グループの責任者であるT氏が、取締役のT氏が、土地を買って家を建てる部署を起ち上げた人が、某大手ハウスメーカーの分譲地を買ってその某大手ハウスメーカーの家を建てるなんて、ありえない!
しかし、T氏は駅にほど近い、その街に引っ越してきた。
つい先日、そのT氏から、今回の自宅購入に至る真実を聞くことに成功した。

「いやあー、あれは社長なんですよ。僕だって、某大手ハウスメーカーで家を建てるなんてさらさら思っていませんでしたから…。引っ越す理由さえ一切ありませんでしたからね」。

彼の言葉に、やましさはなかった。
しかし、私は敢えて訝しげに聞いた。「どういうことですか?」。
彼は続けた。

「社長が、『見て来い!』って言いはったんですよ。その後『見に行ったか?』って何度も聞かれたんですよ」。

彼の目には一点の曇りもなかった。

「で、渋々、行ったんです。そしたら、某大手ハウスメーカーの営業マンがしっかりした人で、あの分譲地の責任者だったんですよ。それに、あの街並み見たらいいと思うじゃないですか。あとは、とんとん拍子に進んだってわけです。
(中略)
あとね、引っ越す理由はないって言いましたけど、買う理由はあったんです。僕も取締役にしていただいて、ここでほっとしてしまったらあかんと思ったんですわ。自分を追い込むために7千万の借金に挑んだんです。月22万の支払いに加えてその維持管理費(マンションに比ぺ光熱費も高い)、子供たちの教育費と、役職なりの付き合い。ほっとしてるわけにはいきませんやん。男として自分を追い込んだんですよ」。

そういえばちょっと前に土地探しのポイントというページを見ていたような…。T氏の決断にはその影響が多少あったのかもしれない。

⇒続く